『新聞読んで語ろう会』例会報告

12月27日水曜日、18:30~20:30、エルプラザ2階会議コーナーにて、今年最後の『新聞読んで語ろう会』例会を行いました。
年の瀬差し迫った中でしたが、参加者は9名でした。

記事は、前回からの持ち越し記事1件と、当日持ち込みの記事が6件。

1.「戦闘員獲得へ 欧州でテロ」 (11月29日朝日新聞)持ち越し記事

表面上、衰退し解体が進んでいるように見えるIS(イスラム国)ではあるが、その戦闘員が世界中に分散して、テロを起こしISの存在をアピール、新たな戦闘員を獲得しようとしている可能性があり、実際にそのような事例も増えて来ている。
もと戦闘員の身元や動向を監視したり、さらに更生させる事の重要性について取り上げた記事。

国際軍事法廷のようなものを開いて一人ひとりのIS戦闘員の犯罪性を国際的に明らかにするべきではないか、そうする事で今後のイスラム諸国の良い道筋が開けるのではないかという意見が出た一方で、IS戦闘員は軍人というよりはもとは民間人であることが多いようなので、民間人の中に紛れてしまいやすく、元戦闘員としての判別の困難さ、法定に出廷させること自体も難しいのではないかなどの意見もありました。
また、ISという組織が出来上がるきっかけとなった、米国のイラク戦争への理由に多々疑問や不信感が取り上げられ、さらに劣化ウラン弾の使用等、米国の「敵国での核汚染に寛容な姿勢」に対して不信感や不安も出されました。
身近に「核兵器を使用しそうな戦争」が起きるのではないかという不安(不安を増大させる意図を持った安倍首相の態度や発言)、遠く離れた東アジアでなら核兵器が使用してもされてもかまわないと考えそうなトランプ大統領の判断姿勢への不信、不安、不満が語られました。

こうした核兵器使用への不安に関連した記事として、当日持ち込みの次の記事を取り上げました。

2.核禁止条約「道義的に重要」対話主導日本に求める(12月13日北海道新聞)

オバマ政権時、核不拡散制作を担当したトーマス・カントリーマン前国務次官補へのインタビュー記事。ICANがノーベル平和賞を受賞したことに関し、核兵器禁止条約自体は法的拘束力は持たないが、道義的には重要な意味があること。
しかし、条約加盟国を増やしても軍縮には繋がらないから、核兵器がなくても安全保障は可能である事を核保有国に示す必要があるという事。
日本は被爆国でありまた米国の『核の傘』に守られた国でもあるという難しい立ち位置だが、核保有国と核禁止条約批准国の橋渡し役としてもっと力を注ぐべきだという意見が語られています。

この記事について、『核の傘』というのは本当に実効力のある考えなのか、その実効性はまだ一度も立証された事はないのではないかという意見。
いや、キューバ危機で戦争回避できたのは、核による抑止力が働いたという実証だったのではないかなどの意見が出ました。
ただ、このキューバ危機から学べる事は、両対立国が互いに核兵器を持っているという事から危機感を持って戦争回避した、それを核抑止力だと言うのであれば、現在北朝鮮が核兵器の開発を進めていることも抑止力の為であるという事で正当化されてしまう事になります。

日本においては、返還前の沖縄で米軍保有の核ミサイルの発射スイッチが『hot(いつでも発射できる状態)』を維持した時期があったということや、そもそも原発を数十基も保有している状態では、通常兵器での攻撃を受けても原爆を打ち込まれるのと何も変わらないだろうという意見などが出ました。

次にそうした原発関連記事としての記事を取り上げました。

3.もんじゅの廃炉 30年で終わるだろうか(12月22日東京新聞)

「高速増殖炉もんじゅ」の廃炉が正式に決まった後、その廃炉計画が発行されたことに対しての記事で、通常の原発より多額の費用が必要なばかりではなく、設計段階から廃炉に必要な構造が組込まれないまま製造され、実務上廃炉が極めて困難な(不可能な)状態にあるということが書かれています。

これに対し、東京タワーが建てられた時も、その解体を前提に設計図が書かれていたというお話が出て、物を作る時にはそれを廃棄することまで念頭に置いて作るのは常識なはずなのに、あまりにもずさんだったとしか言い様がないという意見が出ました。
何故、原発関連事業ではこのような不可解なことが多いのでしょうか?

4.残業上限、高止まりの懸念  政府基準に合わせる労使続々(12月18日朝日新聞)

大手上場会社225社中179社から得た、36協定に基づいた最も長い月間残業時間のデーター記事。

政府が過労死に準ずるような長時間残業にお墨付きを与えたような上限時間に、各労使が合わせるような協定をする傾向が出始め、今後ますます増えてゆく懸念があるという解説です。

データーとして明示されたことで、日本人の残業時間がいかに長いかという事が解りやすく目に見え、やっぱりそうなんだということを痛感させられました。
また、外国人などの話や海外勤務された人の話から、日本人は長時間労働をするけれど、その割にかなり効率が悪い仕事をしているという意見が聞かれ、何が違うのかということをいろいろ意見として語り合われました。

5.元日休業  道内拡大(12月19日道新朝刊)

コンビニ、スーパー、百貨店、外食産業、携帯通信業務店舗などが、元日や2日までの休業を决めたという記事。

元日に街へ行っても何処も開いていなかったという時代の方が良かったねえという話がしきりと出ました。
親戚にコンビニオーナーをやっているという方の話から、コンビニ経営がいかに大変か、イベント商品(クリスマスケーキや恵方巻きなどのノルマ?)で店のオーナーとコンビニ本部との見解の相違などといった話も聞かれました。

以上長くなりましたが今回の例会内容でした。

6.異聞風聞「安心うむ手立てを」(12月24日北海道新聞)
7.サンフランシスコの慰安婦記念碑が設立された理由(12月14日WEBRONZA)

以上2記事は、次回まで年越しの記事となりました。
次回は2018年1月10日水曜日18:30~ 約2時間の語り合い、新年第1回目スタートです。
皆様お気軽にご参加ください。

いつも長文を読んでいただき有難うございました。
来年もやります。よろしくお願いします

『新聞読んで語ろう会』の安井

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