『新聞読んで語ろう会』活動報告

『新聞読んで語ろう会』例会、活動報告です。

3月21日(水曜日・春分の日)
エルプラザの2階会議コーナーにて、18:00~20:00で行いました。
休日にもかかわらず7名の方にご参加頂きました。

1.首相夫人の責任(3月19日毎日新聞 風知草)

安倍昭恵首相夫人は森友問題におけるキーパーソンであるのだから、国会で説明した方が良いという内容の記事。

提出者は「常識に立ち返らなければ不信の泥沼から抜け出せまい」という書き出しの部分に注目し、昭恵夫人の国会での説明などを即す記事として提出しました。

一方、記事の中に「与党が(昭恵氏への)喚問に慎重な理由もわからないではない」とか、昭恵氏が「犯罪への関与を疑われているわけではない」等と断じている言い回しに対し、追及姿勢が甘いのではないかという物足りなさや、読者にバイアスのかかった情報を与えそうな記事ではないだろうかという懸念も出されました。

2.安倍改憲を問う(上) (3月15日北海道新聞 2018論憲考憲)

安倍首相が掲げる改憲の意向・動向について、自民党元総裁の河野洋平さんにインタビューした記事。

河野氏は一貫した「護憲派」としての考えを披露し、安倍首相の憲法改正に対して強い懸念を示しています。

時間の関係もありこの記事についての討論はせず、各自よく読みましょうという事で次の記事。

3. 余禄 「電力王と呼ばれた昭和の財界の重鎮、松永安左エ門が・・・ (3月21日毎日新聞)

二・二六事件後、官僚を非難揶揄した松永安左エ門に対し、若い官僚がピストルで脅し謝罪させたというエピソードを題材にした記事。

自民党議員の意向に沿って前川喜平氏の中学校での講演を調査するという政治介入をした文科省を取り上げています。

記事は最近の官僚の劣化を問うものですが、やはり文部行政に対する疑問や問題点などの意見が多く出されました。

さらに語り合いの中で教育基本法についての話にまで進んで行きました。

教育基本法の第一条は
『教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない』とあるけれど、その「人格」という言葉が具体的にどういうものであるかが分かりにくいという意見が出て、しばし「人格」についての語り合いがありました。

4.「道職員 就業中の昼寝義務化を」道議会一般質問で提言(3月8日北海道新聞)

実現には程遠いけれど、道の職員に昼寝を義務付けてはどうかという提言が、7日の道議会一般質問で出されたという記事。

これは、「労働効率」を目的とする内容なのですが、義務化されても必ずしも効率が上がる人ばかりとは言えないのではないかという意見や、土木現場や農林関係の現場では頻繁に休憩を取るのが常識であったなど、いろいろな休憩話が出ました。

いずれにしても、がつがつせずにのんびり時間で生きたいなあという提出者の意向がうかがえました。

5. 社説[辺野古・高江裁判]見せしめが委縮を生む(3月15日沖縄タイムス)
6. 〈社説〉山城議長有罪判決 問われるべきは政府だ (3月15日琉球新報)
7.放送人権委員会 委員会決定 2017年度 第67号(3月8日放送倫理・番組向上機構)

以上3記事は、一連のものとして提出されました。

5.と6.は沖縄辺野古新基地建設に対する抗議行動をしている山城議長に出された有罪判決についての、沖縄地元2紙の社説記事。

6.は放送倫理・番組向上機構(BPO)が、いわゆる「ニュース女子という番組での沖縄取材報道」で行った人権侵害に対する勧告を3月8日に決定し、その内容をBPOホームページに要約し掲載した文。(本文はPDFで50ページ分)

まず沖縄の基地問題に関しての山城議長裁判について、地元2紙に共通する指摘は人権という視点です。

沖縄の歴史や現実という部分を全く考慮しない司法の態度を、沖縄タイムスは「人権のとりで」としての司法がその役割をはたしていないとして、三権分立を危ぶみ、琉球新報は弁護側が提出した国際人権法専門家の証人申請を却下したり、長期拘留を批判した国連特別報告者の資料も却下するなどした那覇地裁の対応について、『日本は国連人権理事会の理事国である。国際基準と向き合わない裁判所の姿勢は異様ですらある』と締めくくっています。

また、BPOの掲載文では、「TOKYO MX」テレビの番組によって、想像を絶するような人権侵害が行われたことに対する強い勧告が書かれています。

提出者の意図であるこの3記事に共通する「人権に関する問題」について語り合いました。

提出者の「日本人は人権という分野にとても弱いと感じるが」という問いかけに、「弱いのは仕方ないかも知れない。日本で人権という言葉が使われてからまだせいぜい70年ちょっとしか経っていのではないか」などという意見がありました。
確かな歴史が分からないままの語り合いで、戦前にも「人権」という言葉は使われていたはずだという意見も出ました。

現憲法を語る時に出てくる「基本的人権の尊重」とか、「人権蹂躙(じゅうりん)」「人権侵害」という文言によって「人権という言葉としては」知っているけれど、実際にそこで言われる「人権」とはいったい何であるのか、どういうものなのか、そしてそれを侵害するとはどういうことなのかという事を、きちんと学んだ記憶がないという意見が多く、実は文言を暗記する教育の弊害があったのだろうか、即ち点数をとる為の言葉の暗記教育だけしか受けていなかったのかも知れません。

今回は、会場が20時までという事で、例会はここで終了しました。

次回は、4月4日(水)エルプラザの2階会議コーナー
18:30~約2時間の語り合いです。

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