『新聞読んで語ろう会』5.2例会報告

『新聞読んで語ろう会』の活動報告です。

5月2日エルプラザの2階会議コーナーにて、18:30~2時間越での語り合いでした。

参加者は6名、持ち込み記事6件での語り合いでした。

1. 論破禁止 (2月19日朝日新聞 折々の言葉 鷲田 誠一1026)

高橋源一郎氏が1月15日のツイッターに
《 この前、ある人から「高橋ゼミの方針は何ですか?」と訊かれました。一つあるとしたら、「論破禁止」ですね。だって、誰かを論破しようとしている時の人間の顔つきは、自分の正しさに酔ってるみたいで、すごく卑しい感じがするから。そうならないようにです。もちろん、これは自戒としていうのだけど。 》 
と投稿。
鷲田氏が、その内容を題材にした記事。

短い記事ですので記述しますと、上記ツイッター文の紹介後

《対話は、それをつうじて各人が自分を超える事を希って(ねがって)なされる。相手へのリスペクト(敬意)と自分へのサスペクト(疑念)がなければ成り立たない。》
と締めくくられています。

我々『語ろう会』でも、また市民の風の皆さんの意見交換でも、まさにそのリスペクトとサスペクトの精神が大切ではないかという意見でした。

2.怒るべき時 それは今 (3月19日朝日新聞 政治断簡)

朝日新聞編集委員の高橋順子氏の文。

安倍政権下で、次々と可決される(戦争法や共謀罪など)不穏な法律、その折々に行われ始めた市民のデモ活動にたいし、「デモで世の中の何が変わる?」といぶかりあるいは嘲笑する人々に、これは肯定すべき社会の変化の表れだとする記事。

朝日新聞社に飾られた谷川俊太郎の詩を紹介しながら新聞の役割、重要性も取り上げています。

3.政管中枢 荒んだ「卑」の景色 (4月29日朝日新聞 日曜に想う)

現政権下で露わになっている荒んだ権力構図を分析しながら

「立派な運動はいずれも、無関心、嘲笑、非難、抑圧、尊敬という五つの段階を経るものである」

と語った(暗殺から70年となる)ガンジーの言葉を引用しながら、『尊敬すなわち勝利』まで、市民が悪政や圧政に耐えながら進むことをはげます内容の記事。

2.3.の記事に共通して、朝日新聞は現政権に国民が疑問を持つ意義について擁護する立場を取りながら、現政権の異常なまでの荒廃ぶりに警告を発していると感じました。

異常な政権の岩盤に対し、なかなか成果が上がらないようにも見える市民の活動に対して、新聞に携わる人々が、必死で応援後押ししようとしているようにも感じました。

4.タカタ告発「命守る責務」 欠陥エアバッグで元技術者 通報者保護の意義強調(4月29日北海道新聞)

自動車の安全装置であるエアバッグ等の製造業者(日本)タカタ(株)の、『欠陥エアバッグ製造』の裏話。

アメリカ現地生産のエアバッグ製造におけるエアバッグ薬剤変更設計過程で、元同社の専門技術者のアメリカ人が、その変更が危険であることを主張したが受け入れられず、現実に死亡事故などが多発した事で、実名を公表して内部告発したという内容。
彼は実名告発したことを「人命の問題である以上、プロとして倫理上の責務である」と述べています。

告発者を保護するシステムが出来上がっているアメリカならではの事かも知れないけれども、勇気ある行動ではないだろうかという事で提出されました。

この危険性の進言を無視したのもアメリカ人の上司だったという事で、アメリカの善意と悪意の両面を見せつけられた記事でした。

5. ベトナム人実習生 過酷 道内で相次ぐ疾走昨年は53人 (4月22日北海道新聞 追跡2018)

ベトナムの仲介業者に高額の手数料を払った来日した技能実習生が、当初の期待とは程遠い低賃金労働者という扱いに耐えられずに疾走する者が多数出ているという記事。

結局、日本の受け入れ業者のほとんどが、低賃金で一生懸命働いてくれる労働者として、重宝している実態と、ベトナムの仲介者の金もうけが巻き起こした事態と言え、ここでも基本的な人権がないがしろにされている実態が浮かびあがって来ます。

後日得た情報ですが、外国人実習生に対しては、労働基準法の適応がほとんどなされていないとか、一部では時給300円という状況もあるようです。

6. セクハラNO
記者現場の女性たちが受けたセクハラの実情を報告する記事。

これは例会前にこのML上で事前に添付して読んでいただいていた記事です。

記事では、セクハラの具体的な例がたくさん報告されています。(この記事は『上』という事で、更に『下』へと報告は続き、その『下』版を道新電子版からワードにコピーしたものをここに添付しますのでご覧ください)

さて、セクハラを受けた経験があまりないと言われる女性会員のご意見では、「本当にこんなひどい事を世の男性がする(考えている)とは信じられないし、こんなことが当たり前にされているのであれば私はバリアを張ってちょっと(男性たちを)遠ざけたい気分になりました」という事ですが、一方御常連男性会員の皆様方の口がなぜか重いという事に少々残念な気分です。
真面目な男性の立場からすると、「もしかすると自分もセクハラまがいの事をやってしまっていたのではなかろうか?」などという不安が口を重くしてしまうのかも知れませんね。

そんな中で、「あの男が言っても(女性)誰もセクハラだなどと言わないのに、私が同じ事を言ったらいやらしいと言われてしまうんだ」というような、実にありがちな話が、男性陣の正直な困惑の表現だったようです。

重要なのは人権問題だという事なのに、その人権というテーマに日本人がとても弱いという事です。
「基本的人権の尊重」というテーマが憲法に掲げられているにもかかわらずです。

自民党の改憲草案を見ると、現憲法で謳っている基本的人権が後退し、個人よりも家族、家族よりも地域、個人は国家のためになる事をする義務を課すような方向性(自民党の草案は、公益や公序に反しない範囲での人権しか認めていないようにも読めます―2016年5月7日東京新聞より)が押し出されています。

自民党思想では根本的に基本的人権の尊重が邪魔で、だから戦後一貫して教育の場での『基本的人権の尊重』をあえて避けてきたのではないか?それで日本人の人権意識が育たなかったのではないか?
弁護士の角田由紀子氏は「セクシャルハラスメントの根本解決は子供のころからの教育しかない」と言っていました。

今人権を考えるという事は、実は自民党の考え方と真正面から対峙する事、政治から一歩引いている市民、なんとなく自民党を支持している人々に、自民党が何を目指しているかという訴えをする材料として、この人権問題は重要なテーマの一つではないかという説明をさせて頂きました。

次回の例会は、5月16日水曜日
いつもの、エルプラザの2階会議コーナーにて、18:30より約2時間の語り合いです。

皆様方のご参加を、お待ちしております。

安井

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